子どものスマホ利用 親の素朴な疑問

 スマートフォン(スマホ)を利用する小学生が増えた。子どもにはスマホとどのように付き合わせればいいのか。保護者の素朴な疑問を、ソーシャルメディア研究会の石川千明さんに伺った。

Advisor

一般社団法人 ソーシャルメディア研究会 
石川千明さん

 親子関係をテーマにした情報モラル教育を推進しており、関西を拠点に講演活動などをしている。京都府警ネット安心アドバイザーリーダーも務める。東広島市出身、奈良県在住。


 A君は交通手段を聞きたかったのですが、受け取り側は「何でお前が来るのか」と判断しました。また、「かわいくない」は、否定の意味の他に「これかわいいでしょう?」とも取れます。「いいよ」も、「OKです」とも「遠慮します」とも取れるため、注意が必要です。

Q.どんなことでトラブルになっていますか。

A.無料通話アプリ「LINE(ライン)」でのトラブルが増えています。メッセージを読んだ「既読」が付いたのに返信が来ない、または、メッセージの内容が気に入らないと腹を立てて、暴行する事件が各地で発生しています。

 ネットは文字での会話のため、大人でも「言いたいことがちゃんと伝わらない」と思うことがあります。例えば「なんでくるん」という一言。左のよう に「何でお前がくるのか」と、受け取ると、とても嫌な気持ちになりますよね。面と向かっていれば、相手の態度に気付いて「違うよ?

 自転車で来るのか、歩いて来るのかが知りたいの」と返せますが、ネットの文面だけでは表情が分かりません。この食い違いがいじめや孤立につながることが少なくありません。

 子どもには、送信する前に、主語があるか、言いたいことが伝わっているか、この画像を本当に送ってもいいかをしっかり確認し、考えるように教えてください。


Q.長時間利用で体にどんな影響が?

A.至近距離で画面を見続けることで、目のピントが合いにくくなるいわゆる「スマホ老眼」になったり、横になって斜めに画面を見ることによって、左右の視力が大きく違う「不同視」になったりする可能性があります。

 また、スマホの長時間利用で睡眠時間が削られて生活習慣が乱れ、不登校になる子どもも少なくありません。睡眠不足になって、学校に遅刻したり午前中を眠たいまま過ごしたりするようになり、授業中も集中できません。イライラして、怒りやすくなって、友達が離れていくこともあります。成績が下がり、友達ともいても面白いことがなくなると、学校に自分の居場所がないように思え、ネットに依存するようになり、学校に行かなくなるのです。

 食事・入浴・トイレの間、人と一緒の時もスマホでネットを利用し、勉強以外で1日3時間以上ネットを利用することが毎日続く場合、ネット依存症が疑われます。


Q.スマホとうまくつき合わせるために大人ができることは。

A.スマホやパソコンを介すSNSは、実際に会う以上に、コミュニケーション能力が必要です。このため、子どものうちにコミュニケーション能力を育むことが第一。そして、実際に会ってしゃべることの楽しさを感じる機会をたくさん作ってください。

 そのためには家庭、学校、地域で子どもに役割を持たせ、居場所を作ることです。こうすることで子どもに安心感が生まれ、ネットに逃げ込む必要がなくなります。

基本の「き」 ルール作り

 うまくつき合うための基本となるのが家庭でのルール。作っていない人はこれを機に作ろう。作っている人は守れているか見直しを。

決める項目

 □使う場所(自室・寝室に持ち込ませない)
 □時間(使う時間、やめる時間)
 □マナー(ながらスマホの禁止など)

確認する項目

 □通信費の上限、課金決まり(ゲームなど)
 □フィルタリングを解除しない
 □困ったら相談する


Q.SNSで画像を投稿するとどんなリスクがありますか。

A.一度インターネットに公開した情報は、完全に削除できないということが大前提です。一瞬だけの公開でもコピーされる可能性があるからです。友達同士だけに公開した画像でも、拡散する可能性は十分にあります。

 コンビニの従業員がふざけてアイスクリーム用冷蔵庫の中に入っている画像をネット上に公開した問題は数年前ですが、今でも顔も名前も消えていません。就職の際、エントリーしている学生をSNSでチェックするという会社が最近増えており、そういった履歴があると当然不利です。

 また、画像の内容や投稿した時間などから、自宅や生活パターンが知られて、ストーカー被害につながるケースもあるため、投稿する前に、人に見せても大丈夫かしっかり考えることが必要です。


Q.ネットいじめが心配。子どもにどう声を掛けたらいい?

A.@困ったら相談してほしいAネットに詳しい人、知ってるからB(トラブルを聞いても、すぐに)相手に言ったりしないよ―と子どもに伝えてください。Aは、ネットのシステム上で分からないこと があっても聞ける人がいるということです。警察や消費生活センターなどに相談してください。親子とも、一人で抱え込むことだけは避けましょう。Bは、相談した途端、大騒ぎするのではなく、あなたの話をしっ かり聞くということを伝えます。相談された時は、子どもを否定せずとことん話を聞き、今後どう対応するかを子どもと話し合うことが大切です。

 日ごろからの声掛けでいざという時の相談のしやすさが違います。親に関心を持たれて嫌な子どもはいません。伝え続けてください。

ネットトラブルで困ったら電話相談

 #9110(警察)
 188(消費生活センター)


ザ・ウィークリー・プレスネット 2016/12/10

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