市の予算を家計簿にしてチェック 
東広島市2016年度一般会計当初予算案

住みよい都市実現へ、各分野に目配り

 東広島市が発表した2016年度の予算案。一般会計予算総額は742億3000万円で、「人口20万都市」へ向けた、企業誘致、観光の振興、子育て支援に重点を置いた施策が盛り込まれた。私たちの生活に影響する予算。どんな1年になるのか。一般会計当初予算案を紹介しながら家計簿にして考えてみた。

 市が昨年策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく施策を盛り込んだ。▽成長エンジン東広島の実現▽未来の東広島人の発掘▽学園都市力の発揮▽子育てするなら東広島!の実現▽安心・快適な東広島の創出―の五つの基本目標に沿った施策を推進する。

 「成長エンジン〜」では、企業誘致のための助成金制度の拡充や、SNSを活用した観光振興などを、「未来の東広島人〜」では移住希望者へのワンストップの相談窓口の設置や、学生と市内企業との交流促進などを、それぞれ進める。 「学園都市力〜」では、CCRC(継続的なケア付きリタイアメントコミュニティー)構想の構築に向けた研究会の設置を、「子育て〜」「安心〜」分野では、小学6年までだった入院時の医療費助成を中学3年生までの拡充や、小児科新規開業時の支援、(仮称)寺家駅の整備などを盛り込んだ。ソフト、ハード両面で各種施策を展開する。

 歳入は、景気の回復によって市税が昨年度比5・2%増の291億5300万円を見込む。

 性質別歳出では、人件費などの義務的経費が同1・2%増の348億2400万円で、46・9%を占める。市民福祉を支える扶助費は同4・3%増の132億9800万円となっている。

 ハード整備に充てる投資的経費は同24・4%減の121億4400万円。

※      ※

 家庭の家計簿に置き換えると、15年度当初予算案が年収500万円だったのに対し、16年度当初予算案は20万円減の480万円に。

 支出では、食費や医療費が増えたが、自宅改修費とローンの返済が減り、貯金を減額したため、やり繰りできている。

 家庭で言えば、収入が減って貯金額も減らしたちょっと不安定な家計。食費や光熱費を節約したり、収入を増やしたりするアクションが必要だ。


注目の新規事業

妊娠・出産・育児期支援の充実

小中一貫校の整備

ICT機器を活用した情報教育の推進

スマートコミュニティ実現に向けた調査検討業務

夜間・休日急患センター設置の検討

新たな産業団地の整備検討

小児科新規開業支援

大学連携型CCRC構想の検討

日本酒の普及促進・台湾でのプロモーション


記者の視点

20万都市への試金石

 「日本一住みよい都市の実現に向け、実行型の予算を組んだ」。蔵田義雄市長は、新年度当初予算案の記者会見で、力を込めた。昨年10月に策定した総合戦略で掲げた人口20万都市を目指す一歩として、新年度当初予算は大きな重みを持つだろう。

 一般会計の予算総額は、芸術文化ホールくららの建設が終了したことなどから、過去最大だった15年度当初と比べ、4.0%減となった。それでも、過去2番目の規模になったのは、(仮称)寺家駅や、寺西小の分離新設校の建設など大型事業が続くためだ。これらに加え、企業誘致の促進や子育て環境の充実、大学との連携強化、医療体制の整備などに力を注ぐ。施策の成否は20万都市への試金石となりそうだ

 人口イコール国力という見方もあるように、人口の増加は、「東広島」の活力・元気の源となる。ただ、現実を直視したとき、20万実現のハードルは高い。市の人口は、昨年の国勢調査結果(速報値)で19万2905人。5年間で2700人余り増加した。地方圏で人口増加が続く数少ない自治体だが、かつてほどの勢いはない。

 16年度末の市債残高(借金)は約854億円の見込み。将来世代への負担は少なくしなければならないが、東広島は都市基盤整備にまだまだ投資が必要な時期。限られた財源をいかに人口増に結び付けていくのか。キーワードは「選択と集中」だ。正念場の1年となろう。

 (日川剛伸)

ザ・ウィークリー・プレスネット 2016/2/27

ページの先頭へ

  • ジモ通
  • FM東広島
  • FM東広島ブログ
  • イベントカレンダー
  • ポスト設置場所
  • 鳥取発!紙上ショッピング
  • 美食倶楽部 牛肉販売
  • 東広島美食倶楽部
  • 白竜湖
  • 次郎丸
  • 白竜湖リゾート
  • T・JOY東広島
  • 愛新美術館