愛新美術館便り‐第3号

巨星墜つ 啓功さん

『ザ・ウィークリー プレスネット』2005年7月16日号掲載

 

 現代中国を代表する文化人啓功さんが6月30日、北京で病死した。享年92歳。

 全国政協常務委員・中国書法家協会主席・北京師範大学教授など、数多くの要職を歴任し、古典文学研究家・教育家・国学者・書画家・文物鑑定家として一世を風靡した。

 清朝雍正帝の九代目子孫でありながら、生涯あえて愛新覚羅姓を名乗らなかった。

 

啓功書・絶句

鴻雁来る時水天を拍つ

平岡の古木 蒼煙を留む

君に此の地を借りて漁艇を安んず

我をして西窓に雨を聴きつ眠ら著めよ

  菅泰正先生 正腕   啓功

【意味】
 雁の群れが川面に飛来し、水しぶきが高く立ち上る。
 なだらかな山の古木の間に霧が棚引いている。
 君にこの場所を借りて漁船をつなぐ。
 窓辺で物思いにふけり雨音を聞きながら眠らせてください。
   菅泰正先生、ご指導ください。  啓功

寸法:68cm×45cm 1990年

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