「ラストエンペラー」としてあまりにも有名な愛新覚羅・溥儀(あいしんかくら・ふぎ 1906~1967)。清朝崩壊後の1924年、紫禁城を追放され生家に軟禁された溥儀は、北京の日本公使館付武官の竹本多吉陸軍中佐の手引きで日本公使館に身を投じた。歴史的証左ともなったこの色紙はそのとき溥儀が竹本に謝意を表して書き贈ったもので、清朝玉璽のある溥儀の親筆は極めて希少である。